「セドリオン」は、電脳せどりで最も重要で、仕入れ対象として外せない、ECサイトの商品をAmazon価格と比較してくれる検索ツールです。
導入方法として、「無料版」「通常版」「Pro版」の三種類あり、ちょっと試してみたい人から、検索効率をアップして、毎月大きな収入を上げたい上級者までサポートしてくれます。
無料版は、お試しの体験版として、通常版を5日間無料で使えます。
5日間しか使えないの?
と思うかもしれないですが、たった5日でも、仕入れ対象の商品を見つけることができる、という自信の裏返しでしょう。
確かに、対象ショップをうまく絞ることができれば、5日間で、通常版を購入する資金を、稼ぐくらいの仕入れが可能です。
通常版は、1検索につき、1ショップの商品を検索していくスタンダード機能が、買切りで使用することができます。
主に、楽天市場と、yahooショッピングに出店しているショップが、対象になります。
2019年時点では、楽天市場で7万店舗、yahooショッピングは87万店舗という、膨大な店舗数からチェックすることができます。
検索結果は、それぞれの商品毎に、横長タイプの枠で囲まれ、リスト形式で表示されます。
各リスト内には、keepa準拠のグラフの他、予想利益が表示され、Amazonの商品ページや自ショップの出品ページにワンクリックで移動できるようになっています。
また、検索結果については、「15%の利益率以上のものだけ」や、「1,000円以上の利益を表示」といった条件を付加してソートをかけることが出来ます。
Pro版は、通常版をアップグレードすることで、検索時間の短縮と、検索対象拡大など、機能を強化する追加機能を付加し、Proバージョンとしてリリースされました。
主な追加機能は以下の通りになります。
と、セドリオンの機能を存分に使えるようになっています。
さすがに、Pro版となると、毎月しっかり稼げるようになるため、月額使用料金は必要になります。
Pro版は解約することも可能で、解約した後でも、通常版としての使用が出来ます。
どんなツールでも、困ることがあるとすれば、検索設定です。
検索設定でつまづいてしまうと、そこでやる気がなくなり、立ち上げることすらしなくなる。
それから、検索結果がわかりづらかったりすると、やる気も減ります。
その点、セドリオンの場合、ユーザーインターフェースに優れています。
設定も少なく、検索したいショップのIDさえ登録すれば、あとは「クローリングを開始」をクリックすると、商品をひとつひとつ、検索する様子を見ることが出来るでしょう。
検索結果にしても、一度目にすれば「どんな機能を持っているのか」が分かるようになっているので、感覚的に操作することができます。
やはり、ツールを使う最大の利点は、「代行作業」です。
自分の代わりに検索をし、ある程度振り分けてくれるだけで、数人分の仕事を肩代わりしてくれているといっても過言ではないでしょう。
そのおかげで、たとえ副業でせどりをする場合でも、本業をしている間にツールがチェックしてくれてますから、帰宅後は、検索結果からソートして商品をチェックするだけです。
とにかく使いやすい。
操作性が良いので、朝立ち上げて、出勤前に検索したいショップを選んで、ワンクリックしておくだけなので、ストレスがありません。
検索するストアは、前もってIDだけ入れておけば、リストとして残っているので、その中から選んで、検索させておくだけです。
検索スピードは、1商品あたり1秒の検索です。
実際やってみると、モサッとした感じを受けるのですが、これについては、製作者側ではどうしようもない事情がありました。
技術的には、もっと早くすることは可能ということですが、検索される側から、規制がかかるという事です。
つまり、Amazonや楽天、YahooショッピングといったECサイト側から「大量にアクセスさせないでくれ」というお達しがあるんだそうです。
一度に、大量のアクセスが集まると、ECサイト側のサーバーが、止まってしまうからです。
優秀なツールでも、そんな制約には、対応せざるを得ないですね。
ECサイトの制約を確認して、きちんと作られているツール、といえるでしょう。
いくら検索が早くても、制約を破って作られたツールは、そのうち使えなくなるのがオチです。
そのセドリオン、悪いところはないのかというと、3つあります。
一つは、検索するときのキーワードがJANコードのみだということ。
店舗内の商品情報にJANコードが登録されていない場合、エラーとして処理されます。
これについては、ちょっと残念ですね。
そしてもう一つ。
検索したデータは、いちいち消去しないと、ツールが動かなくなる点です。
セドリオンは、自分のPCにインストールして使用するツールなので、PCの性能に左右されます。
それで、検索した大量のデータは、PC内に残るのですが、これを放置してしまうと、ツールが起動しなくなってしまう、という不具合が発生します。
これについては、製作者側に連絡すれば、再起動可能になりますが、起動できなくなる前に、データ消去を促すなどの、警告を表示させてほしいですね。
検索が終了したデータは、エクスポートも可能ですし、データをクリアするのも、ワンクリックでできるので、ツールが止まる前に、データをクリアする必要があります。
とはいえ、1ショップ終わったら、データを消去するようにすれば、問題なく使えます。
三つ目は、PCを点けたままにしておかなければいけないこと。
これについては、家庭の事情によって、使いづらいかなと思います。
家のPCが家族共有だとか、ノートPCで、常に持ち歩いているという場合、点けっぱなしという訳にはいかないでしょうから。
考えようによっては、検索データは、自分だけが使えるという点では、クラウド化されたツールよりは、良いのかもしれません。
通常版だとそれくらいなんですが、Pro版を使うと、通常版には戻れないくらい、便利になりました。
ディープクローリング機能は、本当に便利です。
複数のショップを同時に検索してくれる機能なので、通常版だと1ショップ毎しか検索できなかった時は、自分で、ワンショップずつ検索する手間がかかったんですが、それを代わりにやってくれるというわけです。
時間短縮には必要な機能ですね。
それから、セラーハックです。
Amazon出品者のIDを登録すると、その出品者の商品からECサイトの価格比較を行います。
すると、そのセラーがECサイトから仕入れていた場合、丸裸にされてしまうわけです。
そうすると、自分のIDもハックされてしまうのでは?
なんて、ちょっと心配になりますよね?
そこは、製作者も、同じ事に懸念を抱いたようです。
そして、セドリオンに登録しているIDは、ハックできないように細工がされています。
これで、安心してセドリオンを使った仕入れができますね。
優先カテゴリ設定機能も、便利だと感じます。
検索速度が1商品1秒という話をしましたが、そうなると、大量に商品を持っているショップを検索する場合、かなりの時間になります。
時には数日かかることもあります。
そしてセドリオンは、検索するカテゴリの順番があらかじめ決められているようなんですよね。
すると、自分が得意とするカテゴリが検索順の後ろの方にあると、かなり待たされることになるわけです。
優先カテゴリを設定しておけば、そうした時間が大幅に短縮することができます。
地味な機能なので、最初はその便利さに気付きませんでしたが、設定するとその差が顕著に現れます。
通常版も仕入れに使えるツールですが、Pro版は上記のような機能が充実して、もっと使えるツールになっています。
月3-4万円くらいの利益で良いなら通常版、10万円以上の利益が欲しいならPro版を使うと良いと感じました。
セドリオンは、通常版とPro版の差があるので、評価の難しい部分はありますが、Pro版を含めた総合的な評価です。
とにかく、ツールとしてのユーザーインターフェースに優れていて、非常に使いやすいです。
せどり初心者で、電脳せどりにつまづくのは、ずっと画面にしがみついて検索したり、検索結果に上がってきた商品の選定に手間取ってしまい、やる気を失ってしまうことです。
最初の設定さえしてしまえば、あとはワンクリックで検索を開始してくれて、自分にあった仕入れ基準でソートしてあげれば、絞り込んでくれるので、初心者でも始めから強力なスタッフさんがいるかのように感じるでしょう。
使いづらい点もあるものの、それが大きな弊害になることはありません。
バージョンの違いによる差を図に示しておきましょう。
バージョン | 無料版 | 通常版 | プロ版 |
---|---|---|---|
期間 | 5日間 | 期限なし | 月額支払い |
利用対象 | - | 初心者 | 初心者~上級者 |
操作性 | 〇 | 〇 | ◎ |
検索ショップ | 1ショップ | 1ショップ | 複数ECサイト |
追加機能 | × | × | 「Rakutenブックス」登録済み ・ディープクローリング ・ディープクローリングプラス ・セラーハック ・リモート ・優先カテゴリ |
通常版と比べ、Pro版の優秀さが目立ちますが、せどりを継続的にするなら、月額料金を払っても、余りある機能だと言えるでしょう。
ちなみに、セドリオンはPC1台につき1アカウント必要なので、もし2台に入れたい場合、別で購入する必要があります。
これは、セドリオンで稼いだ利益を設備に投資していけば、もっと効率よく、仕入れ幅を広げていけるということですね。
現在、「セドリオン」は一般販売を停止しています