AmazonのFBAに納品している人には衝撃のニュースかもしれません。
ヤマト運輸が、サービスの一つ「ヤマト便」を終了させりことになりました。
理由としては、「宅急便で取り扱いができる最大サイズを増やしたから」ということです。
ニュースリリースがこちらですね。
https://www.yamato-hd.co.jp/news/2021/newsrelease_20210720_1.html
これ、利用サイズが大きくなるからって廃止するようなサービスじゃないんですよね。
宅急便のヤマト便の違い
宅急便は、荷物一つ一つに対して料金が発生するタイプです。
一般的には、一つの送り先に対して一つの荷物を送るでしょうから、宅急便を使うことが多いと思います。
なので、今回のような200サイズまで扱ってもらえれば、助かる人もいるでしょう。
私も、40インチを越える液晶テレビを自己発送するときに、サイズが190だったので苦労した経験があります(笑)
ヤマト便は、一つの送り先に対して複数の荷物があっても、最大重量180kgまでなら送り状一つで送ることができるサービスです。
一つずつの荷物の最大重量は30kgですが、この重量の測定方法が二種類あるんですよね。
一つは荷物そのものの実重量、もう一つは荷物の三辺の数値を掛け合わせて計算する想定重量です。
そのどちらか大きい方をとって、一つの荷物が30kgを越えなければいいわけです。
どのくらい違いがある?
私が自宅からヤマト便を使って送るとすれば、大きさの160サイズの箱で持っていきます。
いつも同じ箱なので、これ一つ想定重量30kgなんですよ。
なので、最大6箱送ることができ、一番近い倉庫まで4,203円なんですよね。
ところが、これが宅急便だけだとなったら、一箱だけで2,070円。
6箱になると12,420円。
かなりの差になります。
つまり、一つの宛先に複数の荷物を送るときは、ヤマト便を使う方が断然お得で、企業などが使うサービスなので、これからは企業を切って、個人を相手にしていきたいと考えているのでしょうか。
ヤマト便が使えなくなったら
さて、ヤマト便が使えなくなるのは既定路線なので、その後を考えないといけません。
正直なところ、個人でも使えるヤマト便を越えるサービスが無いので、割高になることは覚悟する必要があるでしょう。
・パートナーキャリアを使う
今のところ、ヤマト運輸が提供するパートナーキャリアは若干安めなので、これを利用しても良いでしょう。
・特別契約を結ぶ
月間の発送数が多ければ、運送会社と特別価格で配送してくれます。
どのくらいの数が必要かはエリア担当に聞いてみると良いでしょう。
・自己発送とFBA利用商品を分ける
FBAに送ると売れ行きも良いのでつい全部送ってしまいますが、小さな商品は自己発送にするなど、送る商品を減らすことも考える必要があります。
FBAにしないとカートが取れないと思っているかもしれませんが、送料無料にすれば自己発送でもカートは取れます。
・他の割安発送サービスを利用する
発送代行や、価格改定ツール「プライスター」が提供するプライスター便のような割安配送サービスもあります。
そうした業者のサービスを利用することを考えましょう。
デメリットばかりではない
ヤマト便がなくなってしまうことで、落ち込む必要はありません。
こういった転機にうまく対応することで、ビジネスは転換していきます。
ヤマト便が使えなくなっただけでも辞めてしまう人がいれば、それでライバルが減ってくれるわけですから。
自己発送を増やすなら、今度はyahooショッピングにも出品することも出来ます。
そうなればヤマト運輸がサービス展開しているFBAサービスを使うことも出来ます。
少し前のAmazon一強の時代に比べたら、今は他のプラットフォームでも集客はできるので、やり様はいくらでも考えられるはずですよ。