せどりで使うバーコードリーダーを比較します。
店舗せどりの仕入れで、効率を上げるには、
検索スピードを上げることが肝心です。
そのひとつ、
”バーコードの入力を早くすること”
これは避けて通れません。
手打ちで入力すると7-10秒かかってしまうのに対し、
バーコードリーダーを使えば、2秒もかからず読み取れる。
手打ちで一つ打ち込んでいる間に、
バーコードリーダーなら、3個以上
入力できるんですから、これって大きな差になりますよね。
ただ、バーコードリーダーを導入しようとしたとき、
どれを使えばいいのか、どんな違いがあるのか、
気になるはず。
ここでは、せどりでよく使われている
バーコードリーダー2種類について、比較してみました。
せどりで使われるバーコードリーダー
せどりで使えるバーコードリーダーは、
たいてい、この2種類のバーコードリーダーが
使われています。
MS910
KDC200
特徴的な内容を表にしてみました。
機能ほか | MS910 | KDC200 |
---|---|---|
メーカー | ユニテック | KOAMTAC |
大きさ(たてxよこ) | 6.5x2.5cm | 6.4x4.0cm |
説明書 | 英語・日本語 | 英語 (日本語の設定マニュアルが ダウンロード可能) |
接続方法 | Bluetooth | Bluetooth |
消音機能 | 検索時可能 | 常時可能 |
最大読み取り距離 | 15cm | 25cm |
読み取り確認 | 携帯の読み取り結果 | 本体点灯色 |
照射時間 | 調整不可 | 調整可 |
レーザー幅 | 調整不可 | 2段階調整可 |
バッテリー残量 | 残量確認不可 | 残量確認可 |
希望小売価格 | 14,472円 | 34,700円 |
バーコードリーダー比較
MS910を使った感想
「バーコードを携帯に取り込める」
という機能だけで満足なら、
MS910でも、店舗せどりで使えます。
価格も手頃ですし、日本語の説明書もついていて、
スマートフォンとの接続は、説明書に書かれている
通りやれば、とても簡単にできます。
拍子抜けするくらいです。
ビームの光は、KDC200と比べると太めで、
もっさりとした感じです。
店舗だと、ちょっと目立ちそうですね。
さてさて、実際に使ってみると、困るのがスリープ機能。
どちらのリーダーも、電源のオンオフは出来ないので、
電力消費を抑えるために、自動でスリープ状態になります。
MS910は、3分間検索しない状態だと、
スリープになるんですね。
消費電力が抑えられるので、スリープ機能自体は便利なんですが、
問題は『スリープ状態からの復帰の時』です。
スリープからの復帰は、検索ボタンを長押しするんですが、
この時に”ピー”と音が鳴ります。
これは、検索時の消音設定していても、
スリープ機能からの復帰では鳴ってしまうんですよ。
これが、地味にストレスになります。
なにせ、店の中でビープ音が鳴ったら、
「何だろう?」って思われるじゃないですか。
そのため、復帰の時には、スピーカー部分を塞ぐことで、
あるていど、音を抑えることができます。
棚の端から端まで、一気に読み取るせどりスタイルなら、
スリープになるひまを与えず検索するでしょうから、
気にはならないかもしれません。
けど、ある程度ピンポイントで検索するようなスタイルなら、
気付かない間にスリープになっていることがあるので、
検索する度に注意が必要になります。
KDC200を使った感想
日本語の説明書がなく、最初の接続がわかりにくいのが難点ですね。
ただ、接続方法が書かれたPDFが公開されてるので、
ダウンロードすれば支障はありません。
最初から、この説明書をどうして付けないのか、不思議です。
(このサイトの説明書をプリントして使おう)
KDC200接続マニュアル
なんといっても、せどりのバーコードリーダーといえば、
KDC200というくらい、使っている人は多いです。
価格はそれなりにしますけど、ディスプレイがあるので、
バッテリー残量や読み取り時の成否がすぐに分かるし、
バーコードを読み取った時のディスプレイ時間、
レーザー光の幅、照射時間の調整などで、
電力消費を調整すれば、稼働時間はかなり伸びます。
価格の差は、最大読み取り距離にも現れていますが、
光が収束されているだけあって、読み取りは良いです。
さすがに、ショーケース内の商品の読み取りには距離がありすぎますし、
都合よくバーコードがこちらを向いていることは少ないので、
”読み取り距離が長い=ショーケースの商品も楽々検索できる”
なんてことはありません。
が、
おもちゃの仕入れでは、よく袋に入っていることがあります。
そのとき、MS910だと、袋をしっかりと広げても、
表面で光が乱反射してしまって、読み取りづらいということもあるんですが、
『KDC200だと影響を受けにくい』といった違いがあります。
問題があるとすれば、
充電の端子形状(USB接続)が特殊なこと。
代替えできるケーブルがないことですが、
紛失しなければ、問題はないでしょう。
MS910と同様に、スリープ状態にはなりますが、
復帰の時の余計なビープ音は無いですし、
総合的にみても、こちらのほうが性能は高く、価格に見合った仕事をしてくれます。
まとめ
MS910は価格としては有利ですが、その分、
・レーザー光の細かい調整が出来ない
・照射光の当て方によって、読まないことがある
・消音設定しても、スリープからの復帰には音が出る
といったクセがあるので、
”とりあえず、バーコードリーダーで読めるようになりたい”
”スリープ状態にならないくらい、
次々とバーコードを読み取るせどりスタイル”
”ビープ音が鳴ろうとも気にしない”
そんな人は、MS910にしても問題は無いでしょう。
MS910 CCDスキャナ ポケットタイプ
KDC200は、価格は高めですが、そのぶん、
・レーザー光の幅、照射時間、ディスプレイの表示時間など
細かい設定で消費電力を抑えられる
・照射光が集約されているため、読み取り感度が高く、
ストレスが少ない
・スリープ状態からの復帰が早く、余計な音を消せる
など、いろいろな設定ができるので、扱いやすい機器です。
レーザーの光が集約されてる分、目立ちにくいのがいいですね。
”長く安定的にせどりをするつもり”なら、
KDC200の方がいいでしょう。
小型・軽量 データコレクタ KDC200 【Bluetooth搭載】 照合アプリ付き
ちなみに、サムハチはKDC200を2年近く使ってますが、
バッテリーの持ちとか、読み取りに、不満は無いですね。